「AIが絵を描いてくれるサービス出てたよね?すごいクオリティ高いらしいけど、どんな感じなん?」
そんなアナタに。高クオリティAIアートで話題のサービス【Midjourney】についてお伝えします。
僕もTwitterなどで【Midjourney】で作られた画像を見て気になってました。
さっそく使ってみて、どんなんが出るのか実験です。
AIが絵を描く【Midjourney】とは?クオリティが凄すぎるAIアート
【Midjourney】とは、言葉を入力するだけで高クオリティな画像(絵)を作ってくれるサービスです。
「こんなん描いて」ってワードを入力するだけで、プロのアーティストが描いたようなイメージ画像をAIが生成してくれます。
現在、テスト版が使えるようになっています。25回までなら無料で作ってくれる。
【Midjourney】の始め方・使い方《Discord内で作れる》
始め方の流れは以下の3つです↓
- Discordのアカウントを作る
- MidjourneyのDiscordに入る
- ワードを入力して1分ほど待つ
ぜんぜん難しくないのでサクッとやってみましょう。
Discordのアカウントを作る
Midjourneyを使うには、『Discord』のアカウントを作る必要があります。(すでにある人は以下のリンクへ)
「Discordって何?」って方は、ざっくり「チャットできるコミュニケーションツール」と思っておけばOK。
こちらからMidjourneyのDiscordに飛んで、アカウントを作りましょう。指示にしたがっていけば作れます↓
【Midjourney】のDiscordに入る
すでにDiscordのアカウントがある方は「招待を受ける」から入りましょう。
MidjourneyのDiscord内入ったら、左側にある「#newbies」をクリックします。番号がいろいろありますが何番でもいいです。
すると、すでにAIで生成した人たちの画像が出てきます。
ワードを入力して1分ほど待つ
一番下にある入力欄に「/imagine」と打つと「purompt」と出てきます。クリックして描いてほしいキーワードを入力しましょう。
日本語じゃなく英語で入力した方がいいので、翻訳ツールなど使ってコピペ。
入力したらEnter。1分ほど待てば生成された画像が表示されます。カンタンですね。
【Midjourney】の作成例
“単語”のみや、“複雑な文章”など、いろいろためしてみました。作ってみたワードは以下の通り↓
- ART
- NFT
- NFT Art
- ある朝、男が目覚めると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた
- さかな さかな さかな さかなを食べると あたま あたま あたま 頭が良くなる
- カルト宗教と結託した人気政治家が宇宙人だった
- ベクシンスキーのような退廃的な世界で新鮮なシャコを出す寿司職人
- ムンクの叫びのような異形頭の大蛇
- イラストレーターが描いた女神
- シュルレアリスム
- バーチャルスナフキン
- かわいい女の子のヒーローが暴力で敵を蹴散らしている街
- 植物に覆われた廃墟で暮らす人々
- 異世界を旅するハイダ族の魔術師
- 幻想郷で崇拝される神
- 管楽器で作られた黄金郷
- 無数の仏塔、くし刺し、異形の怪物たち、地獄の世界
- 水着美女たちのトマト戦争
- 飛行機から花畑に降り立ったビートルズ
- ホワイトハウスに落書きするバンクシー
- 渓谷に降り立った青龍と神様
このワードで生成された画像をひとつづつ貼っていきます↓
ART
定義の難しい単語だとどうなるのか気になる。ってことで、まずはキーワードを「ART」のみでやってみました。
あいまいな印象を額装した感じですね。
NFT
お次はキーワードを「NFT」でやってみました。これまた定義の難しいワード。
なぜか大自然。そして4枚目は文字に頼った。
ちなみに『NFT』についてはコチラにまとめています↓
【関連記事】>>>超簡単に【NFT】とは何か?→コピーできないデジタルデータです《誰でも一点モノが作れる》
NFT Art
では「NFT Art」だとどうなるのか。こうなりました。
額に入れて、多少デジタル感はあるかな?
どうやら「NFT」という言葉はAIにもまったく定義できていない感じがします。
ちなみに『NFTアート・クリプトアート』についてはコチラにまとめています↓
【関連記事】>>>アートに大変革が起きる【NFTアート・クリプトアート】とは?《アーティスト目線でわかりやすく解説》
ある朝、男が目覚めると~
カフカの代表作『変身』の書き出しでやってみました。文章ですね。
「ある朝、男が不安な夢からふと覚めてみると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた」という文章そのままだと「不安な(disturbing)」が禁句になってできなかったので修正。
「ある朝、男が目覚めると、ベッドのなかで自分の姿が一匹のとてつもなく大きな毒虫に変わってしまっているのに気がついた」にして生成されたのがコチラです。
カフカさんも「うーん、ちょっと違うかな」ということで本の表紙にはなれなそう。
「ベッドの上 大きい芋虫」で生成した方がイメージ近いんじゃないでしょうか。
さかな さかな さかな さかなを食べると あたま あたま あたま 頭が良くなる
ちょっと奇形な魚たちが出てきました。「食べる」と「頭の良さ」はどこへいったんでしょうか。
カルト宗教と結託した人気政治家が宇宙人だった
Xファイル感。歴代のアメリカ大統領にいそう。
ベクシンスキーのような退廃的な世界で新鮮なシャコを出す寿司職人
ベクシンスキーはポーランドの画家です。
これはけっこうイイ感じにできたような。ベクシンスキー感ありますね。
ムンクの叫びのような異形頭の大蛇
確かにムンク感はあるけど、シンプルにおさまっちゃうんだよな…。
イラストレーターが描いた女神
やっぱり日本のイラストレーターじゃなく、海外のイラストレーター感になりますよね。
日本のイラストレーター・さいとうなおき先生が描くと、こう↓
【関連記事】>>>さいとうなおき先生の1万枚NFTアート【MEGAMI】とは?《買い方~買ってみた感想》
シュルレアリスム
ちょっとマグリットぽい。
バーチャルスナフキン
フツーにスナフキン。
生成のコツは“ワード足し”?
外人さんのリクエストを見ると、けっこうワードを足してクオリティ上げてる感じでした。
内容の後ろに「extremely detailed, photorealistic, hdr, hd」みたいな、質を求めるワードを足すといいのかも。
というわけでワード足しテクニックを使ってやってみよう。
かわいい女の子のヒーローが暴力で敵を蹴散らしている街
おおっと、たしかにクオリティ上がったかも。
植物に覆われた廃墟で暮らす人々
クオリティは上がったけど、「人々」はいない…?
異世界を旅するハイダ族の魔術師
魔術師というより手品師。ハイダ族の文様は出てこないな…
幻想郷で崇拝される神
なかなかイイ感じの出たので、この2枚目をアップスケールさせてみると、こう↓
いいですねぇー。「壊れる前のベクシンスキー建造物」感が出ましたねぇー。
管楽器で作られた黄金郷
うーんなかなかうまくいかない。管楽器の感じがない。
無数の仏塔、くし刺し、異形の怪物たち、地獄の世界
おっ、4枚目をアップスケールさせてみよう↓
いいですねぇー。
水着美女たちのトマト戦争
ボディビル美女っぽいトマトやないかい。
【Midjourney】はセクシーなのはNGみたいですね。
飛行機から花畑に降り立ったビートルズ
サージェントペパーズ~の頃に来日したんでしょうねきっと。
ホワイトハウスに落書きするバンクシー
著名なアーティスト名を入れると、作風をそのまま持ってきてくれますね。
渓谷に降り立った青龍と神様
2枚目をアップスケールさせるとこう↓
というわけで、楽しくてあっという間に無料で試せる制限に達してしまいました。
25回まで無料でできるので、かなり楽しめます。
【Midjourney】がだいたいわかるオススメの動画
↑こちらの動画でも始め方~使い方がざっくりわかります。
出てきた画像をさらにクオリティ高くする方法や、別候補を出す方法もわかります。
有料版を使えば商用利用もしていいみたい。
AIアート【Midjourney】まとめ
【Midjourney】を使って、AIアートのクオリティがものすんごいことになってるというとこがわかりました。
欲しいイメージや画風をうまくAIに伝えることができれば、商業利用できるレベルに来てますね。
このまま進化すると、仮想空間内で「ファンタジーな城下町作って!」と言っただけでブワーっとワールドが生成されて…みたいなことができるのも時間の問題ではないでしょうか。
AIを使う時、大事になりそうなのは言葉の技術ですよね。“検索技術”みたいな感じで“AIとの対話技術”はこれから必要になってきそう。
余談ですが…ファンタジーの名作『ゲド戦記』では、魔法使いが何より大事にしてるのは“名前”です。
“名前”を知る者だけが魔法を自由自在に使うことができる。ファンタジーな時代がやってきました。
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