「アート×ブロックチェーンってどうなるの!?」
そんなことが気になるアナタへ。こんな本がありました!
美術手帖の【アート×ブロックチェーン特集】!
どんな感じかざっくりまとめました!
美術手帖【アート×ブロックチェーン特集】感想レビュー!
美術手帖 2018年12月号 【アート×ブロックチェーン】
未来の価値をつくるのは誰か?
- マンガ アート×ブロックチェーン
- アートとブロックチェーンの未来
- 新たなマーケットに向けて
- ブロックチェーン基礎知識
- ブロックチェーン応用事例
- ブロックチェーンから問うアートの価値
美術手帖【アート×ブロックチェーン特集】感想レビュー
冒頭のマンガが面白いです!2028年の未来に生きる、ひとりの彫刻家のお話です。
彼はデジタル彫刻作品を作っていて、完成品を3Dプリントします。
作品はブロックチェーン上で評価されたり、購入されたりします。
本の中盤では、2068年の未来も描かれます。
そこは、食料や電気などのすべてをAIが自動でまかなってくれる世界です。
そんな未来にある芸術とは何か?想像するだけでも楽しいマンガでした!
他のブロックチェーン特集も興味深いのですが、いかんせん難しい!!
でも面白いところを拾い読みするだけでも刺激になるんじゃないか、ってことで。
気になったところを挙げてみますね。
ブロックチェーンによる経済変革
ブロックチェーンによって、キャッシュレス化は加速します。
それに加え、車を共有したり、空き部屋を借りたり、不用品を売買したり…
人々があまりお金を使わないで済ます、「シェアリングエコノミー」もさらに加速します。
そうなると、税金によってまかなわれてきた公共のあり方も、見直しがせまられるワケです。
経理・財務・法務・総務などは、早いうちに自動化されてゆく。
「国」や「会社」のあり方も大きく変わってゆく未来がイメージできますね。
ブロックチェーンが変える社会システム
ブロックチェーンは難民支援や環境問題など、さまざまな社会問題にも活用されています。
カナダの会社プラスチック・バンクは、ハイチやフィリピンの貧困層を対象に、海のゴミを拾うと報酬としてデジタルトークン(お金の代わりになるもの)をもらえるサービスを行っています。
このデジタルトークンは、対応するお店で食料や水と交換できるそうです。ブロックチェーンによって、ゴミが“通貨”になるわけです。
オーストラリアの企業パワー・レジャーは、ブロックチェーンを使って、電力取引ネットワークの実現を目指しています。
太陽光発電などで余った電力を、個人間で取引するシステムです。コスト削減にもなるし、環境にも良い!
こうして社会を良くするために、ブロックチェーンはどんどん使われていくのですね!
ブロックチェーンに関連するアート作品
ブロックチェーンに関係するアート作品もいろいろ載っていました。
- 仮想通貨『イーサリアム』のマイニング状況に連動して膨らむ風船みたいな作品(上の写真)
- お札を箱の中に投入して燃やすと往年のヒット曲が流れて、ネット上の通貨がもらえる「クリプト・ジュークボックス」って作品
- 「やんツー」さんというアーティストの作品で、公共の電源とWifiを使ってマイニングするっていう過激な作品
コンセプトなどを知ってみると、何かアイデアの種になりそうな…
【アート×ブロックチェーン特集】印象に残った言葉
例えばゴッホの生前にブロックチェーンでの作品評価システムがあったとしても、
当時の人々が現代のような価値を認めることはなかっただろう。
それは新しい芸術を評価できるものではない。
美術家の仕事は、
この世にまだ存在しないもの、価値のないものに新たな価値を与える(掘り起こす)という側面があり、
それは仮想通貨におけるマイニング(採掘)に似ている。
無名の作家によるでき上がったばかりの作品はまだ社会的に価値を持たないかもしれないが、
いずれ時間が経てばその価値が高騰する可能性だってある。
それはマイニングによって掘り起こされたばかりのまだ価値の低い仮想通貨のようだ。
つまりマイニングという、計算処理が価値に変わるその作業自体にロマンがあり、
それは制作行為のようで、それ自体が表現としての可能性を大いに秘めているのである。
アート×ブロックチェーンに興味ある方はぜひ読んでみて下さい!
NFTアート・クリプトアートについては、こちらのページにまとめています↓
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