「“メタバース”って何なのか、カンペキにわかる本ってないの?」
そんなアナタに。VRのSNS『Cluster』で有名な加藤社長の本をオススメします。本のタイトルは【メタバース さよならアトムの時代】。
この一冊を読めば、最近流行りの“メタバース”とは何なのかまるっとわかりますよ。
絶好のメタバース本【メタバース さよならアトムの時代】感想レビュー
【メタバース さよならアトムの時代】 クラスター株式会社CEO・加藤直人 著
世界から大注目のメタバース起業家が幻視する、人類が物質(アトム)の束縛から解き放たれた未来。
2022年最重要キーワード《メタバース》が一番よくわかる教科書!
この本でわかること
- 人類史からのメタバースの歴史
- 巨大テック企業がしのぎをけずる現状
- VR・ARの最前線
- メタバースで生まれる経済
- メタバースが社会にもたらす大きな変化
【メタバース さよならアトムの時代】感想
一言でいうなら「“メタバース”…完全に理解した!」ってなる本です。
いろいろな立場や視点で語られるため、どんどんわかりづらくなってる“メタバース”という言葉。
Facebook→Meta社への改名によって一気に話題になった言葉ですが、もともとの言葉がどこから来て、今は何を指している言葉なのかがくっきりと浮かびあがります。
というのも、この本を書いているのは実際にVRメタバース空間を作っているサービス『Cluster』の社長。
第一線で活躍する加藤社長による、古い歴史から最前線の現場まで完璧に「わかっている本」なのです。
“メタバース”について、あらゆる角度から語られる
「こういうのはメタバースじゃない」みたいな、ポジショントークで語られる内容ではありません。
現在のあらゆる業界をわかったうえで、あくまでフラットにメタバースがとらえられています。
- ゲーム
- SNS
- VR・AR
- 鍵となる人物
- ブロックチェーンとNFT
全方向から“メタバース”が語られるので、読む側もメタバースの全体イメージがつかみ取れるようになっているのです。
第1章 メタバースとは何か
第1章では「メタバース」という言葉の始まりから、メタバースの歴史、メタバースと定義される条件がわかります。
今のゲームを例に話されるので、めっちゃわかりやすい。
第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち
第2章では、今のメタバース業界とプレイヤーについてわかります。ゲーム業界&SNS業界による静かなバトル。
そして「NFT」や「Web3.0」といった最近のキーワードについても語られて…メタバースの“今”がわかる。
第3章 人類史にとってのメタバース
第3章では、壮大な人類史からたどって「メタバース」とは一体どういう役割を持ったテクノロジーなのかがわかります。
ここ、数学の話がめちゃめちゃ面白い!
第4章 VRという技術革命
第4章では、メタバースを支えるテクノロジーである「VR」について。
VRデバイス発展の歴史から、現在位置までおさらい。
第5章 加速する新しい経済
第5章では、Clusterの活動を例に、「これからのメタバースでお金はどう動くのか?」がわかります。
「なるほど、そういった能力がお金になって新しい経済が生まれてゆくのか」ってなる内容。必読。
第6章 メタバースの未来と日本
最後の第6章は、メタバース後の「未来」の話です。それと共に、日本についての考えものべられます。
ここは加藤社長の思想の根っこに触れられるのでエモいところ。
【メタバース さよならアトムの時代】レビュー まとめ
ここまで“メタバース”について網羅されていて、あらゆる角度からわかる本は他にありません。
しかもわかりやすい。加藤社長って、京都大学出身の天才だから「僕らには難しい本なんじゃないだろうか…」って心配だったんですが、買って読んでみたらめちゃめちゃ面白かった。
特に、一番ムズそうな第三章。数学の話がめちゃ楽しい。数学に人生を捧げた天才たちの話って面白いですよね。
そして必読なのが「メタバースで起こってくる経済活動」。これからの時代を生きてく上で、どういった能力を身につければ稼げて、生き残れるのか。ぼんやりと見えてきました。
やっぱりブロックチェーンやNFTはおさえつつ、3Dの技術も楽しく学んでいきたい…。
しっかし新しい世界が見える本っていうのは読んでて楽しいですね。未来が見たい方にオススメです。
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