“シンギュラリティ”とは何か?
2045年頃に来るとされている、AIが人間を超えて賢くなる瞬間のことです。
そこからは、AIがさらに賢いAIを生み、技術が爆発的に進歩する。
いまの人間生活からは、想像もできないような未来が待っている。
そんな“シンギュラリティ”について予言された本【シンギュラリティは近い】。
アメリカの発明家であり、未来学者・レイ・カーツワイルの本『ポスト・ヒューマン誕生』。そのエッセンスを要約した本です。
あちこちで引用される本ですが、この記事ではVR×AIというポイントに絞ってレビューします!
VRとAIで人は神になるのか?【シンギュラリティは近い】感想レビュー!《衝撃の未来》
【シンギュラリティは近い 人類が生命を超越するとき】 レイ・カーツワイル 著
2045年、これが私たちの衝撃の姿だ!
GoogleでAI開発を指揮するレイ・カーツワイルの
世界的名著『ポスト・ヒューマン誕生』、エッセンス版!
【シンギュラリティは近い】感想レビュー!
かなり難しい本なので、カンタンに言いますね。
要するに…
技術がぎゅぎゅいーん!と進歩して、AIが人間より賢くなりますよと。
そして、人間はAIと融合していきますよと。
人間を強化したり、脳がバックアップできるようになったり、寿命が1000年以上になったり、
ゆくゆくは宇宙全体がコンピュータになりますよ、というような内容でした。
“シンギュラリティ”という言葉は、この本で提唱されたわけですが、
「これが“シンギュラリティ”だ!」ということで、
近い未来、どういうことが起こってくるのか記されています。
一部をわかりやすく書き出すと、こんな感じ。
●AIは、知識をめっちゃ早く共有できる。
それに比べ、人間が言葉で知識を共有するスピードはめっちゃ遅い。
AIは、技能や知識を、他のAIからダウンロードするようになる。
そのうち、人間からもダウンロードするようになる
●極小のナノロボットは、脳に作用して、人間の内部からVR(ヴァーチャルリアリティ)を作り出す。
そうして人間の体験を大きく広げる
●未来のAIも、世界と作用するために「身体」を持つだろう
●VRが本物の現実みたいになると、人々はますますバーチャル内での経験を重ねることになる。
バーチャル内で人は、身体的にも感情面でも違う人間になれる。
それどころか、恋人があなたのアバターを選ぶこともできる(その逆もある)
●最後には、宇宙全体にわれわれの知能が行き届く。これが宇宙の運命なのだ
【シンギュラリティは近い】人間はAIと融合する
こういったぶっとんだ内容なのですが、この本に書かれている予言はけっこう当たってきてます。
はじめは「トンデモ本」として相手にされなかった【シンギュラリティは近い】ですが、
今ではAIを語る上で、外せない予言書となっています。
この本の中で重要なのは、「AIが人間にとってかわるのではなく、AIは人間と融合してゆく」ということです。
中でも、VRやナノ(極小)ロボットへの言及が多かったのが印象的です。
●シンギュラリティが来る頃には、人間とテクノロジーとの区別がなくなっている。
人間が機械のようなものになるからではなく、機械の方が、人間のように、
人間を超えて進歩するからだ
●この10年で、形あるコンピュータは姿を消し、ディスプレイはメガネに組み込まれ、
電子機器は服に織り込まれ、視覚的VRの世界にどっぷりとつかることになる。
そして「ウェブサイトに行く」ことは、VR環境に入ることを意味するようになる
●ある一瞬ではVRを生みだし、その次には脳機能を拡張することもできる
ナノロボットを脳内に多く送り込んで、人間を強化(エンハンス)できるということなのだ
●2020年までに、完全没入型のVRは思わず引き込まれるような遊び場となるだろう。
2020年代の終わりまでには現実と見分けがつかなくなり、
あらゆる感覚と結びつくだけでなく、感情にも関わってくる。
2030年代になると、人間と機械、現実とVRの区別はなくなる。
仕事と遊びについてもそうなるかもしれない
【シンギュラリティは近い】感想まとめ
人間と機械の融合は必然です。機械によって人間は強化され、拡張されてゆく。
いろんなことができるようになったり、寿命を選べたりするようになるのは望ましいです。
ですが、「意識」や「アイデンティティー」が大問題になる、という話もありました。
機械が「意識」や「アイデンティティー」を主張しはじめるのは目に見えている。
でも、「意識」や「アイデンティティー」などを検証して立証する方法は存在しないそうです。
自分の脳をアップロードして機械にのせたとして…果たして「それ」は自分なのか…誰にもわかりません。
ですが、テクノロジーの流れは止められない。どこに行きつくのか、期待と不安を抱きながら注目していきたいですね!
かなり難しい本なので、だいぶ省いてレビューしました!
「もっと知りたい!」という方は、本書を読むのオススメします↓
他、今までレビューした未来の本はコチラにまとめています↓
>>>未来がわかる!【バーチャルな本】感想・レビュー《まとめページ》