どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「いろんなVR関連企業についてわかる本ってないの?」
そんなアナタにオススメの本【VRビジネス 成功の法則】。
この本の感想レビューをお伝えします。
VRビジネス本【VRビジネス 成功の法則】感想レビュー
エンタメを超えて広がる技術
VRの可能性はエンターテインメントに限られたものではありません。
あらゆる産業を変革する潜在能力を秘めたテクノロジーです。
VRの先には、AR(拡張現実)、MR(複合現実)も控えており、
私たちの日常生活に与えるインパクトはスマートフォンさえも上回るかもしれません。
—–「まえがき」より
キーパーソンの生の声を収録した一冊!
この本でわかること
- VRへシフトしてゆく世の中の流れ
- SONY社が『PlayStationVR』を発表するまでの流れ
- バンダイナムコ社やセガ社などがVR施設を運営するまでの流れ
- コロプラ社をはじめとした、VRゲーム分野の取り組み
- フジテレビ、グリー、電通による、メディア・広告業界でのVR挑戦
- VRが応用されはじめている分野
VR本【VRビジネス 成功の法則】感想レビュー
この本はVR入門書というより、VRに取り組む企業とその人々を追った本です。
VR版『ガイアの夜明け』、『プロジェクトX』といったところでしょうか。
(挑戦する企業戦士たちを追ったドキュメンタリー、ってことです)
そこらへんが日経産業新聞編って感じです。
どんな会社がVRに取り組んでいるのか、
どういった流れでVRの製品やサービスが作られていったのか、
そういった流れを知れる本です。
VR本【VRビジネス 成功の法則】面白かったところ
・SONYの『PlayStationVR』が作られるまでの流れを追って、くわしくレポートされている部分が面白かったです。
(『PlayStationVR』について、他の本にはあまりくわしくのっていない)
・VR施設での話。『高所恐怖SHOW』という、その名の通りのVRアクティビティーがあります。
これを、平気で歩ける女子高生がいる一方で。ふだん高所に慣れている、とび職の男性は足がすくんで動けなかったというお話で。
「知ってる者ほど共感できる」ということです。
なので、本来ネタバレ厳禁なゲーム内容を、あえて先に説明してから遊んでもらうのだそうで。
れはVRならではだと思いました。
・それぞれの企業で、VRに取り組むキーパーソンのインタビューがのっています。
VR最前線に立つ人々の考えを聞けて面白い。
VR本【VRビジネス 成功の法則】印象に残った言葉
「VRじゃなきゃダメというコンテンツがまだ登場していない」
「VRはゲーマーや引きこもりの遊びと思われがちですが、実は実世界でいろんな体験をしている『リア充』の方が楽しめるのかもしれません」
「もしかしたら、ゲーム開発経験がない人材の方がVRには向いているのかもしれない、と思うことはあります。VRならではの新しい発想を生み出しやすいからです」
(Q.なぜ人は仮想に流れるのですか。)
「楽だからです。現実は重いんですよ。人間はリアルではなく、仮想の方向に進んでいくのです。なぜなら、仮想は心理的なコストも、金銭的なコストも低いからです。圧倒的に楽で、安い。慣れてしまえば、現実と同じように感じられます。いまのVRが出てくる前から、世の中は仮想に向かって進んでいるという考えがありました。VRを面白いと思ったのも、この仮説があったからです。現実は仮想に勝てません。歴史がそれを証明しています」
(Q.VRが普及すると、現実はどうなるのでしょうか。)
「現実はただ体を置く場所になるでしょう。もしかしたら最終的には体が不要となる時代が来るのかもしれません。
生まれたときからVRが当たり前にある世界になれば、旅行に行くのも、友達と会話するのも仮想で十分になります。顔だって自由に変えられるようになるのですから、『こっちの方がいい』となるのが普通ではないでしょうか」
VR本【VRビジネス 成功の法則】読んで考えたこと
VR内での広告の話は、チャンスがありそうだなと思いました。
例えばいま、VR内に『ワールド』と呼ばれる空間を作ってる方はたくさんいるわけですが。
人が集まる『ワールド』を作れたなら、そこに広告をディスプレイしたり、オブジェクトとして広告するモノを置けたりするようになるワケです。
ゴーグルが進化して、視線を追えるようになったら「この広告は〇.〇〇秒見られた」というデータも取れるようになって。
「見られた累積時間が〇.〇〇分なので、ワールド製作者への報酬は〇〇円」です。みたいな収益のあげ方はイメージしやすいですね。
問題は、「移動の必要がないVR空間で、『ワールド』に人を集めるためのイベントや仕掛けをどうするか」というポイントで。
そこが『ワールド』製作者の考えどころになるでしょう。
VRに挑戦する企業と、取り組んでいる内容がわかる本でした。
VR企業への株式投資など考えている方にもオススメです。
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