「むずかしそうな“Web3.0”の世界。まるっと理解できる本ないの?」
そんなアナタに。メルマガ配信でも有名なのぶめいさんの本【Web3.0の教科書】をレビューします。
この本を読めば、最近話題の“Web3.0”について深くイメージできますよ。
必読【Web3.0の教科書】感想レビュー《のぶめいさんの本》
【Web3.0の教科書 次世代インターネットの基礎知識】 のぶめい 著
Web2.0から進化したWebの全貌を正しく理解する一冊。
ブロックチェーン/ビットコイン/NFT/DeFi/GameFi/DAO/メタバース/Baas/などのあらゆる新概念を網羅的に学ぶ。
中央集集権化したWeb世界からの解放。ボトムアップで広がり続けるこの革命を次世代の子供たちのためにつなごう。
この本でわかること
- ブロックチェーンの基礎知識とインターネットの未来
- ブロックチェーンによって始まったWeb3.0とは何か
- ブロックチェーンによって生まれたDeFi、NFT、DAOなどの新しい概念について
【Web3.0の教科書】感想
この本を一言でいうなら「Web3.0の全体像を理解するのに最適な本」です。
ずっと濃厚なメルマガ発信をされてきたのぶめいさんだからこそ書ける、濃密な教科書となっていました。
断片的に書かれた内容の薄い本は世の中にいっぱいあるのですが、これほど太く筋を通して全体が語られてる本は他にないんじゃないでしょうか。
自分もなんとなくWeb3.0を理解したつもりでいましたが、金融の知識が薄いのでわかってないことだらけでした。Web3.0の全貌を一朝一夕で理解するのはなかなか難しいですが、この本を読めば理解が深まるのは確かです。
章を読み進めながら順序立てて書かれているので、少しづつWeb3.0の全体がイメージできてきます↓
序章 Web3.0とは何か?
著者であるのぶめいさんが、上司に求められてWeb3.0の説明をしても「おすすめの本ないの?」と言われまくってきたそうで。
ある種の怒りとともに「これでもか!」ってぐらいに初歩から網羅されています。
序章では、インターネットの歴史からどういう流れでWeb3.0の世界に入ってゆくのかイメージできます。
第1章 ブロックチェーンとそれを取り巻く世界情勢
第1章では、ブロックチェーンとビットコインについて理解できます。
世界情勢から見ても、なぜWeb3.0で分散する必要があるのかわかります。
ビットコインの発明がなぜ革命的だったのか、そして今はどういう存在なのか、おさらいしておきましょう。
第2章 Web3.0業界の構造と基礎知識
第2章では、インターネットの歴史からWeb3.0のインターネットで使われる技術についてまとめられています。
インターネットで個人間のお金のやり取りが直接できたり、契約が自動で実行されたり。
いろいろなことが可能になると、なぜWeb3.0の世界になってくのかイメージできます。
第3章 ブロックチェーンの相互運用性をマルチチェーン開発競争
第3章、ここらへんからちょっと難しい「ブロックチェーン技術の問題やいろいろな技術」の話になります。
ブロックチェーンといってもいろんな課題があり、解決しようと日夜チャレンジされていることも覚えておきましょう。
第4章 BaaS市場
第4章では、次世代インターネットの基盤となる「イーサリアム」についてわかります。
恥ずかしながら「BaaSって何ですか?」という状態で読んだのですが、なるほどこれからの金融インフラのことなんですね。
そしてよく目にする「レイヤー1、レイヤー2」みたいなキーワードも今までよくわからなかったのですが「イーサリアムのようなレイヤー1の技術を土台にして上に乗るレイヤー2のサービスを使うようになる」というのがなんとなく理解できました。
第5章 DeFi市場
第5章では、銀行などを通さず金融取引ができるDeFiがわかります。
一般が利用するにはまだまだ難しいDeFi。しかし、将来的にDeFiが金融インフラになって、誰もが価値を直接送り合うことができるようになってく未来がイメージできます。
第6章 Stablecoin市場
第6章では、法定通貨に価値がひも付けられたステーブルコインについてわかります。
ステーブルコインの種類や有用性など考えたことなかったのですが、なるほど投資家にとってこれほどありがたいものはないわけですね。
そして国が発行するデジタル通貨『CBDC』は覇権争いがかかっている、ということで。歴史が変わっていく感じが面白いです。
第7章 NFT市場
第7章では、流行語にもなって一気に火がついたNFTについて。
NFTはアートやスポーツから人気となり、ゲームで稼げることでも話題になりました。
NFTはなぜ価値があるのか?この章を読めば「どこから価値が生まれているのか」がわかります。NFT参加者は必読。
第8章 dApps市場
第8章では、稼げるゲームなどでも話題のdApps(分散型アプリ)についてわかります。
これまでのdAppsゲームや、遊んで稼げると話題になった『Axie Infinity』、歩くと稼げる『STEPN』などの話。
そして、これからの経済圏を作り出すメタバースについても言及されます。
この本においてはWeb3.0視点でのメタバースが語られているので、VRメタバース視点からくわしく知りたい方はコチラの本もおすすめです↓
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第9章 Web3.0が目指す組織DAO
第9章では、Web3.0の新たな組織形態であるDAOについてわかります。
とはいっても、DAOはまだまだ実験や検証がくり返されている最中です。
「プログラムを中心とした、中央に人のいない新しい組織形態」くらいにイメージしつつ、どんな感じのDAOがあるのか知っておくとよいでしょう。
第10章 Web2.0とWeb3.0のギャップ(課題や規制)
最後の第10章では、Web2.0からWeb3.0に変わってくうえでの問題がわかります。
いろいろな課題や規制がどうなってゆくのか、どこがポイントになるのか注目しておきましょう。
【Web3.0の教科書】レビュー まとめ
というわけでメルマガ配信で有名なのぶめいさんの著書でしたが、「Web3.0を知りたい!」って方には必読書なんじゃないでしょうか。
ここまで全体を通して考えられている本は他にありません。
まだまだこれからなWeb3.0。チャンスをつかみたい方は読んでおくことをオススメします↓
ブロックチェーンやNFTを学びつつ、Web3.0に注目していきましょう。
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