【マトリックス】と同じ年に、“メタバース”に入る映画作品があった!
それが映画【13F(The Thirteenth Floor)】。
こちらの感想レビュー!バーチャルな映画としての視点からもお伝えします!
メタバースな映画【13F(The Thirteenth Floor)】感想レビュー!
【13F】あらすじ(ネタバレなし)
開発者のダグラスと上司のフラーは、ヴァーチャル・リアリティ技術によってコンピュータ内に仮想世界を作っていた。
1937年のロサンゼルスをモデルにした世界だ。
だがある日、上司のフラーが何者かによって殺されてしまう。
その連絡を受けたダグラスの手元には、なぜか血の付いたシャツがあった。
警察から疑われるダグラス。フラー殺害事件の手がかりをつかむため、仮想世界へと入って真相を追うのだった。
【13F】感想レビュー(ネタバレあり)
ストーリーの流れはすっきりしていてわかりやすい。
仮想世界に入った時のリアクションも楽しいし、黒人刑事さんも存在感あって良い。
特にイマイチな点などはないのですが…同じ年に公開されたのが【マトリックス】。
あっちはカンフーアクションやらワイヤーアクションやら、ケレン味たっぷりだったのに対し、こちらの【13F】は、ちょっと地味だったなと。
決してつまらない映画ではないのですが…そこまで「がーーーーーーん!!!」となるわけでもなく。
ストーリーの仕掛けは、仮想世界を使ったマトリョーシカのような。“入れ子構造”というやつですね。
そこに気づいて、「世界の果て」を見るところがこの映画最大の見どころかなーって感じです。
【13F】っていうタイトルになってる意味はちょっと弱すぎない?
もうちょい「このワンフロアからすべて起こってるんだぜ感」を出さないと、この映画タイトルにする意味はないと思う。
あとあいつ、手紙を読んで「自分は作り物だった」って気づいちゃったやつ。可哀想じゃない?
気づいちゃうし、階層上がってきちゃうし、撃たれちゃうし。可哀想すぎない?
そしてラスト、「へぇー未来の世界に来たんだ、良かったね」で終われるかっ!
刑事さんも、作られた世界に気づきつつ、仮想世界で生きてくわけだよね。
そこへ再び思い出される、あいつの顔。悪くないでしょあいつ。
あいつ、可哀想すぎない?笑
【13F】をバーチャルな映画として見る
「バーチャルな仮想世界を作ったと思ってたら、自分らのいるところも同じく仮想世界だった」っていうのが話のキモ。
2つの仮想世界があるわけです。
ひとつは、1937年のロサンゼルス。もうひとつが1999年の現代。
どちらの世界も近未来SF的な要素はない。やっと最後に、ヘッドフォンみたいなVRデバイスがチラっと映る程度。
映像にSF要素あるとしたら「世界の果て」ぐらいですが…え?そんなチープな感じなの?っていう。
装置を使う時のレーザーライトといい、装飾としか思えない「デジタル使ってまっせ」的な部分が安っぽい映画ではある。
装置を使って仮想世界に入る時も、いろいろ制約が多いです。
現実での本人は寝てる、とか。
時間制限がある、とか。
そのうえ仮想世界に生きている人間が、“仮想”ではなく本当に生きている人間。っていう。
VRの仮想世界を知ってる人からすれば、「何ソレ?どゆこと?」っていう。
何でわざわざそんなものを作ってしまったのか。
仮想世界に人を造って遊んでたの?って風に見ると、主人公たちはマッド中のマッド。
そのシステム自体が合理性に欠けているので、映画世界の中でしかありえないシステムですねこれは。
現実社会にこういった仮想世界が作られることはないので、VR・XRに関して参考になるような話ではないかな。
フツーに、映画として楽しむ作品ですね。
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