どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「スーツがオシャカになった!!」
2000年~2013年まで、【週刊ヤングジャンプ】にて連載された人気作。
わけもわからず巻き込まれる、謎のデスゲームが話題になったマンガ【GANTZ(ガンツ)】をレビューします。
バーチャルなマンガ【GANTZ(ガンツ)】考察・感想レビュー
【GANTZ(ガンツ)】 奥浩哉 作
【GANTZ(ガンツ)】 作品のあらすじ(ネタバレなし)
ある日、地下鉄のホームにて。フツーの高校生、玄野計(くろの・けい)は、昔親友だった加藤勝を見かける。
そこへ、酔っぱらいが線路へ落っこちた。
正義感の強い加藤は、落ちた酔っぱらいを助けようする。が、一人ではうまくいかない。
そこへ玄野の姿をみつける。「計ちゃん!助けてくれ!」
つられた玄野は、助けるのを手伝う。酔っぱらいはホームへ引きあげられた。
が、玄野と加藤はホームへ戻れず、電車にひかれて死んでしまう。
すると。彼らは見知らぬマンションの一室にいた。
そこには他にも何人か人が集まっていて。部屋の真ん中には、謎の大きな黒い玉があった。
突然、音楽が鳴り。黒い玉は、なんだかわからないが、「やっつける」よう指示を出す。
そして、そこにいた人々は、別の場所へと強制的に転送されていく。
転送先で、現れた謎の星人。星人は異常な強さで暴れ、何人も殺されてゆく。
かろうじて助かった玄野だったが、また何度もこの黒い玉がある部屋へ送られ。
謎の星人たちを「やっつける」デスゲームへと、強制参加させられるのだった。
【GANTZ(ガンツ)】感想(ネタバレあり)
わけもわからず、怒涛の展開をしてくところがサイコーに面白いマンガです。
一体何が起こっているのか、まったくわからないまま。
普通の日常生活をおくる中、定期的にバトルの時間がくるらしい。
どうやら、ボディースーツを着ると強くなって、武器はめちゃくちゃ強力らしい。
星人を倒すと、ポイントがもらえるらしい。
何なのかわからないまま、どんどん戦いのルールだけがあきらかになっていきます。
そこへパワーバランスおかしい星人が現れる。絶望。
なんかわからない吸血鬼みたいな一団も現れ。超能力も出てくるし。
次から次へと「何コレ?どーなってるの!?」の連続で、ストーリーにグイグイ引き込まれます。
間違いなく面白いマンガですが、あえてネガティヴな面をあげるなら。
物語のピークが、大阪編あたりまでだった、ということです。
これは、週刊漫画の連載システム(人気がなければ打ち切り)によって、よく見られる現象。
僕は『大風呂敷、広げられるだけ広げ手法』と呼んでいるんですが。
黒い玉【GANTZ(ガンツ)】の目的がわかってからは、少し印象が薄くなるというか。
いままで広げた話をなんとか回収してった、という感じでした。
(回収できなかった伏線もいくつかありましたが)
でも【GANTZ(ガンツ)】は最後までしっかりと終わらせたほうだと思います。
【GANTZ(ガンツ)】の面白いところ
・星人がカオスすぎて面白い
ネギ星人、田中星人、観音像、恐竜、妖怪。
毎回、わけわからない姿で現れる星人たち。
異常なパワーバランスによって簡単に仲間がやられたりする。
どんな見た目でも、気が置けません。
見た目と、与える緊張感のギャップがステキ。
・武器、装備品
一気に強くなるボディースーツ。でも、一発くらっただけで「ドロッ」と液体が出てオシャカに。どういうシステムなのか謎です。
そして、「ギョーン!」という擬音が印象的な、Xガン。時間差があってから破裂するのも面白い。
ガンツソードは伸縮自在。和泉というキャラにはよく似合っていました。
そして、一輪車型のガンツバイク!見た目がサイコー。タンデムも可能。
・実在する場所
バトルのフィールドが、幕張メッセや大阪・道頓堀など、見たことある場所で戦うのもなんか変な感覚で面白い。
現地の資料集めて背景製作してるんでしょうね。
・なんかわからないラブコメ展開な、高校生活
あんだけナイスバディな女性キャラをばんばん出しといて、ヒロインがまさかの地味め女子っていう。
ちょくちょくそういった意外性が散りばめられている。
【GANTZ(ガンツ)】VR作品として見る
このマンガの原稿はCGで制作されてるそうで、作者本人も「3D漫画」と言ってるみたいです。
はっきり「VR」として出てくるものはないのですが。
あの転送されて送られる世界は、完全にVR内でしょう。
実際に見おぼえがある世界なのに、人がいない。
そこでのバトルゲーム。あの黒い玉は、完全にVR装置だ。間違いない。
ですが、GANTZのVR内で死ぬと、ほんとに死ぬんだ。気をつけろっ。
で、後半になってGANTZの謎がわかるわけです。対宇宙人用の、『トレーニング装置』だったと。
ほら見ろやっぱりVRじゃないか!
別空間でトレーニングするためのシュミレータなんて、VR以外の何モノでもない。
人はいっぱい死んでいたけど…。
【GANTZ(ガンツ)】でのVR
VRの運用者 地球防衛軍みたいな。地球を宇宙人から守ろうとするカシコな方々
VRの目的 対・宇宙人のための、戦闘トレーニング
VR世界のタイプ リアルと同じ世界のどこかだが、一般人は排除されている。
VRデバイス 黒い玉(指示・転送)、武器、装備品
印象に残った言葉
「たぶん俺の考えでは本体…オリジナルは本当に死んでる…ここにいる人間は…ファックスから出て来た書類なんだよ」
怒涛の展開はハマッたら読むのをやめられない面白さです。
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