どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「仮想と現実が入り混じるVRアニメ!」
日本発にして、世界初のVR長編アニメゲーム【Project LUX】(2017年)。
あらすじから、攻略、感想レビューまでお伝えします。
VRゲーム【Project LUX】ネタバレ感想レビュー《攻略》
この記事でわかること
- 【Project LUX】あらすじ(ネタバレなし)
- 【Project LUX】攻略
- 【Project LUX】感想(ネタバレあり)
- 【Project LUX】の評価
- 【Project LUX】oculus quest2などのできる機器、価格
【Project LUX】あらすじ(ネタバレなし)
電脳化してる世界。
ルクスという少女アーティストに、作品制作を依頼していたエージェント。
そこで起こった殺人事件。
見る側は陪審員。エージェントの見た映像を追体験して、
何があったのか確かめなければならない。
【Project LUX】攻略
VRアニメ本編は1時間半くらいです。
途中途中でエンディングが流れるので、「え?終わり!?」となりますが、続きますのでご安心ください。
攻略ってほどのものでもありませんが、視点を合わせて話を進めていきます。
んで5話目のチャプター3に分岐点があります。
ひとつのエンディングを見終わってもそこへ戻って、もう一方のエンディングも見ましょう。
再生中にメニューボタンを押すと、【Save】【Load】【Settings】【Top】が表示されます。
話の途中で【Save】して、そこから見ようとしてみたのですが…
何分待っても一向にロードされませんでした。
こんな時は、スタート画面からそのチャプターに飛んだ方が早いです。
あと、設定を変更して、セリフを文字で表示させることもできますし。
コントローラのボタン押せば、聞き逃したセリフをBacklogとして見ることができます。
【Project LUX】感想(ネタバレあり)
プレイしてみて良かった点、イマイチな点を挙げます。
【Project LUX】良かった点
不穏なはじまり方が、良い“引き”になっている
まず、ストーリーの導入部。アタマから「殺人」というワードを出すところがいい。
そこで、見る側に陪審員というポジションを与えて、「何が起こったのか」見てもらう、と。
この不穏なはじまりによって、その後のほのぼの展開に影を落とすことになり。
「いったい何がどうなるのか」という、興味を持続させることができる。
逆に、冒頭のコレがなかったら。説明ずーっと聞いてるようでキツかったはず。
この冒頭、ナイスでした。
視点の設定が上手い
この陪審員制度がナイスなんですよ。
VR内で、「見る側はどういう視点なのか」っていうのは難しいポイントで。
これがもし、「見る側はエージェントなんですよ」ということになるとキビシイ。
見てる僕が思ってることとは全然違う意見を、エージェントが言うわけで。
見てる側の人格はフタしといて、あなたはこのエージェント、ってことでヨロシク。というのは無理がある。
そこへこの、陪審員ポジション。
「見る側は、エージェントのしたことを見てればいいんですよ」ってことなら腑に落ちる。
別にエージェントに共感できなかろうが、「この人が勝手にやってること。それを自分は見てるだけ」というスジが通るから。
この視点のズラしによって、エージェントの人格も、見る僕らの人格もぶつからなくて済む。
その上で、「記憶データを見ている」ということで。視点が重なる理由にもなる。
上手い設定ですね。
ウユニ塩湖に行った気分になれる
ヒロインの部屋に、空間そのものを変えられるVRマシンが出てくる。
これでいろんな風景に変わったりするんだけど。
夕暮れの風景になった時、「おおっ!」となった。
床にはゆらめく水面が広がってて。まるで雨期のウユニ塩湖みたい。
綺麗でした。
VRならではの仕掛け
途中までは、「これVRの必要あるのか?フツーにアニメでいいんじゃ…」と思いながら見てました。
そうしてストーリーの終盤。
「えっ、何この情緒…」
「えっ、さすがにそれは残酷すぎないか…」
みたいな展開があって戸惑うんだけど、結末まで見て納得。
ストーリー着地の仕方が、VRならではで良かった。
抱きついたときに、背中にメッセージを書いていた、だと?
視覚と聴覚しかないVRだからこそできるミスリード、VRだからこそできるトリック。
それを考え出したっていうのはスゴイ!
【Project LUX】イマイチな点
「生身で生きる少女」という設定で、このデザイン?
SFな内容ってことで、なんとなーくこのヒロインがサイボーグなんだろなーと思っていた。
やってみると、このヒロイン・ルクスちゃんが…世界で唯一、生身で生きる少女…。
このキャラが生身の人間…。
どう見てもバーチャルな存在にしか見えないデザイン。
ええ、わかりますよ。こういったカワイイ感じのキャラで、
「動いてる!カワイイ!」というのがストーリー前半の“引き”ポイントになるのでしょう。
可愛さを求める人は楽しめると思いますが、その趣味がない人間は、ストーリーの良し悪しで見るわけなので。
そこで引っ張ろうとするのはなかなかキビシイものがあります。
こういったアニメデザインは、キャラとしてはカワイイかもしれませんが。
性的にどうこうって目で見れないんですよね…。
そういう“萌え”がわからないヤツは見なくて良し!と言われれば、それまでなんですが。
ほとんど説明で退屈
上記にも通じることなんですが。
「カワイイッ!」で楽しめない限り、やり取りが説明なので退屈なんですよね。
VRマシンによって多少景色は変わるけど、延々と話するだけなので。
このエージェントがまた、簡単に言えることをわざわざ難しく言うとするヤツで。
なんか賢く見せるために、ボキャブラリーの限界を使い倒してくるオタクみたいな話し方。
「削って削って一言しか出ない、岩明均先生の「寄生獣」読んでこいっ!」っと言いたくなるようなキャラでしたよ。
世界観をいかに説明っぽくなく伝えるか、っていうのはストーリーテラーのウデの見せどころでさーね。
「未来の行き過ぎたテクノロジー。それによってないがしろにされる人間性」とか。
扱ってる内容としても、真新しいものではないし。
実際の未来もこういう風になるとは思えない。
したがって、このストーリー内だけで閉じてる世界観。説明だけで追うのはちょっとツライ。
そこに何か実感を持たせられるような、見てる側への仕掛けが欲しかった。
何百万回も見た、アニメヒロインの恥じらい
お胸さわっちゃってたり、パンツが見えてたりして、
「もう、バカァ~!」って言うアニメヒロイン。
いままで何百万回と目にして、あと何百万回見ればいいの…このやりとり。
なんか、アニメって、もうこれは伝統芸能なんですね?
ツンデレのヒロインと、女心のわからない鈍感男。
ちょっとエロ要素が出ると、恥じらい怒るヒロインと、うろたえる童貞。
いよっ!成田屋っ!待ってましたっ!てなもんで。おじさん達がニヤニヤ見る。
アニメって、今後もこの伝統芸能でやってくものなのですかね?
僕は新しい表現へのチャレンジが見たい…。
見る側が動くことは想定されていない
評価でも指摘が多かったですが…。
動くと、自分の「首ナシ義体」が見えるっていう。
でもこの点は、ストーリーには関係ないので。
僕はそんな問題でもないかなと。
技術の進歩で解決するところですし。
【Project LUX】の評価
steam内での評価を見ても、平均が星4つ以上で高評価。
レビューで多いのはやはりヒロインのルクスがカワイイという声が多い。
辛口なレビューもあり。見る側が動かない前提で作られていて、いろいろ荒い。など。
いろんな意見ありますが、おおむね好評ですね。
【Project LUX】まとめ
世界初のVR長編アニメということですが。
かなりチャレンジングな作品ではあったと感じます。
特に、最後のあたり。VRにしかできないストーリーの仕掛けがあった。
これからVRで作られる作品への可能性を感じました。
そういった点からも、同じ制作チームが作った【狼と香辛料VR】より好きでした。
【狼と香辛料VR】のレビューもしています↓
>>>VRアニメゲーム【狼と香辛料VR】あらすじ、攻略から感想レビューまで
これからも「VRでしかできないこと」を見せて欲しいなと。期待しております。
【Project LUX】oculus quest2などのできる機器、価格
- Meta Quest(2)、Oculus Rift(S)2,490円
- HTC Vive(Steam VR) 2,490円
- PSVR 2,526円
たまにセールで1,490円で売ってたりします。主要なHMDではどれでもできますよ!
萌えアニメが好きな方はもちろんのこと、ミステリ作品が好きな方も一見の価値アリです。
今後のVR作品の可能性を感じるVRアニメでありました。
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