どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「VR空間で、立体的な絵が描ける!」
Googleが開発したVRペイントアプリ【Tilt Brush】。“VRアート”といえばこのアプリ。
僕も絵を描くのでチャレンジしてみました。やってみた感じをお伝えします。
ちなみにVRをやるならVRゴーグル『Meta Quest2』が大人気です↓
VRお絵かきツール【Tilt Brush】の使い方《作成例あり》
この記事でわかること
- VRお絵かきツール【Tilt Brush】とは?
- 【Tilt Brush】の使い方
- 【Tilt Brush】作成例
- 【Tilt Brush】の使用感・感想
- 【Tilt Brush】の参考になるアーティストは?
- 【Tilt Brush】の価格、Meta QuestやHTC VIVEシリーズで遊べる
VRお絵かきツール【Tilt Brush】とは?
VR空間内で、コントローラーを動かして、絵が描けるソフトです。
VRなので、平面ではなく、立体的に絵が描けます。
筆にはいろいろな種類があります。チューブ状にかけるやつだったり。炎のようにうねる線だったり。ペンキのような質感だったり。キラキラ輝く立体だったり。雪のようにチラつく効果がある筆だったり。
VRだからこその筆がたくさん用意されています。これらの筆をどう使うかはアナタしだい。
【Tilt Brush】の使い方
つづいて【Tilt Brush】の使い方です。
左手の回転パレットで使う機能を選ぶ。右手で描いたり消したりする。
といった感じで、感覚的に使えます。さわりながら覚えてくのがいいと思います。
ひとつずつ練習して確かめていきたい方は、コチラのチュートリアルページをどうぞ↓
>>>Tilt BrushでVRイラストを描いてみよう!【入門編】
【Tilt Brush】作成例
手前味噌ですが、僕も普段から絵を描きます。SUZURIでグッズ制作などもしていますので、ひとつよしなに↓
>>>グッズ(別名義)
というわけで僕も【Tilt Brush】で何か描いてみました。
はじめは、高橋秀さん(かっこいい仙人みたいなアーティスト)の作品を立体で描いてみました。
ですが…ム、ムズイ!
完全な球体だったらガイド機能を使えば描けるんですが。
リンゴのような形をフリーハンドで描こうとしたら、ゴッテゴテになってしまいました…。
こりゃアカン、ということで、曲線じゃなく直線的なものを描いてみようと思い。
有名な画家、モンドリアンの「コンポジション」という作品を描いてみました。せっかくのVRなので、立体にして。
ガイド機能を使えば、四角い立方体はカンタンに描けました。
ですが、塗り重ねるために厚みを持たせると、重ねた分だけ出っ張りました。むぅーん。
もうちょい大きくて、空間的な絵も描いてみようと思い。
ヴェルナー・パントンというインテリアデザイナーの作品を描いてみました。
それっぽい感じにはできたんですが、学芸会の演劇みたいな薄さで。
立体感ある筆で描くのはなかなか難しい…。おそらくゴテゴテになっちゃう。
なかなかVRでイメージ通りに描くのは難しいものですねぇ。
【Tilt Brush】世界中の作品
主の描いたものだけじゃなく、世界中の作品を【Tilt Brush】のカメラ機能で撮ってみました。
これはルネ・マグリットの絵画作品『恋人たち』を描いたものですね。
これはロックバンド・KISSのステージを描いたもの。よくできてる!
今話題の、バンクシー作品を描いたもの。
ファンタジックな森。ここまで描けるのはすごい。
ケーキカットのように分割された、岩の島々。このくらい描けたらいいですね。
【Tilt Brush】の使用感・感想
【Tilt Brush】の良い点、イマイチな点、感想をお伝えします。
【Tilt Brush】の良い点
誰でも3D制作できる
まず、3Dで絵が描けるというのはすごいことだと思います。
専門的な3D制作ソフトを学んだわけでもないのに。初心者でも感覚的に3D制作ができる。
アイデアしだいで、誰でも3Dアーティストになれるチャンスがある。と感じました。
VRならではの、筆効果
描いた線が動いたり、浮いたり、光ったりする。という効果は、現実での絵画ではあり得ません。
むしろ、逆にそのイメージを現実へ持ってって、動いたり光ったりする素材を使って絵を描く。立体物を作る。というのは面白いかなと。
簡単にカメラで撮影。簡単に、世界へ向けてアップロードできる
コントローラのメニューから、すぐにカメラ撮影や、アップロードができます。
VRだから現実での「カメラを用意して…」「パソコン立ち上げて…」みたいな部分が省けます。
【Tilt Brush】のイマイチな点
「VRだったらこんなことできるんだろうな」ってことが意外とできない
「ここをちょっとだけ削る」とか、「この線のここはもうちょい曲げよう」とか。
「描いた線を後から微調整したりできるんだろうな」と勝手に予想してたんですが…。
そういった微妙な操作はできないですね。
けっこー無慈悲に線が引かれる印象。
「この線の、ここだけ消したい」みたいなこともできない。消すときはその線丸ごと。みたいな。
ここらへんの微妙ないじり方ができるようになると、ストレスも減るでしょうし。
全員のクオリティが間違いなく上がるので、今後のアップデートに期待します。
筆の種類
「こーゆー筆あったらいいな…」って筆が無くて、「この筆、どういう時に使うの?」っていうのが多い。
描きたいイメージがはっきりある人は、必要な筆が出てくるでしょうし。
ほとんどのエフェクト筆は、ごくたまにしか使わないでしょう。
【Tilt Brush】使ってみた感想
VRでも、一枚絵だとどうしても見て「ふーん」って感じで終わってしまう。
Oculusのペイントソフト【Quill】内で作られてるアニメーションなんかを見るとすごすぎて…。
【Tilt Brush】の一枚絵で「おお!すごい!」と感動させるには、けっこうハードルが高そうです。
時間と労力をかけて、細部までめちゃくちゃ作りこむか。「そんな切り口あったのか」というアイデアを持ちこむか。何かしらのフックは必要だなーと感じました。
そんな中、「おお!面白い試み!」と思った作品がありました。
以下でお伝えします。
【Tilt Brush】の参考になるアーティストは?
【Tilt Brush】を使ったVRアーティストといえば、せきぐちあいみさんが有名です。
和テイストの作品をSNSやYoutubeでもシェアされています。
VRアートの個展なども開催されており、メディア出演でもちょくちょく目にします。
せきぐちあいみさんのようにリアルタイムでミスタッチなく描くなんて芸当、とてもできません。
【Tilt Brush】を少しさわってみただけでも、ツールをめちゃくちゃ使い倒して修練されたからこその技術なのだなーということがわかります。
話題のNFTアートにも挑戦されています。くわしくはコチラ↓
【関連記事】>>>【NFTアート】せきぐちあいみさんを筆頭にVR系クリエイター5名を紹介
次に、紹介したいのが、松田浩二さん。
僕は松田浩二さんの絵を、子供の頃にゲームなどで見たことある気がします。
今はVRで描かれておられるのですね。
アニメ【甲鉄城のカバネリ】を描かれていたり、
【鬼滅の刃】まで!
【Tilt Brush】で、トップクラスのクオリティの作品が見れます。
実際、VR内でこんな風に描けるなんて…どうやってるのか想像できません。
松田浩二さんの作品一覧はコチラ↓
で「おお!面白い試み!」と思った作品なのですが、小江華あきさんという方が描いたVRマンガ【Apple Bunny】です。
バーチャルSNS【VRChat】や【Cluster】内でも見れます。
マンガらしく、モノクロ作品なのですが。
一コマ一コマを、ヨコにタテに移動しながら見てく。って感じが斬新でした。
“VRマンガ”というのはまだまだ未知の可能性があるな、と思いました。
マンガ描きの方々はいまからチャレンジしてみるといいかと。気鋭のアーティストになれるチャンスがありそうです。
【Tilt Brush】まとめ
誰でも簡単に絵を描いて3D制作ができる、ということで。
絵を描くのが好きな方は、ぜひ3Dでも描いてみましょう。
本格的に描くには、いろいろ今後のアップデートに期待しますが…
価格もお手頃なので、気軽にVRお絵かきを楽しんでみるのもいいでしょう。
【Tilt Brush】の価格、Meta QuestやHTC VIVEシリーズで遊べます
【Tilt Brush】をやりたい方は、以下の機器でプレイできます。
- Meta Quest(2)、Oculus Rift(S) 1,980円 (Oculus Store)
- HTC VIVE 1,980円 (Steam)
残念ながら、PSVRには対応していません。
大きい作品を描きやすい、広い部屋でのプレイをオススメします。
ちなみにVRをやるならVRゴーグル『Meta Quest2』が大人気です↓
VRをよく使う方はコントローラーの充電池も必需品ですので持っておきましょう↓
【関連記事】>>>【Meta Quest2】コントローラーの電池は“充電池セット”がオススメ《使わないと損する》
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