映画【トータル・リコール】感想レビュー《2012年版リメイク版》

どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。

「記憶、売ります!」

シュワルツェネッガー主演の映画【トータル・リコール】(1990年版)ではなく、2012年製作のコリン・ファレル主演【トータル・リコール】をレビューします。

リメイクで変わったポイントなどもわかりますよ。

映画【トータル・リコール】感想レビュー《2012年版リメイク版》

映画【トータル・リコール】感想レビュー!《2012年版リメイク版》

【トータル・リコール】2012年版 作品のあらすじ(ネタバレなし)

舞台は近未来の地球。世界大戦で使われた大量の化学兵器により、地上の大半は人が住めない地と化していた。

富裕層はヨーロッパを中心とした地域に住み、貧困層はその反対側。オーストラリアを中心とした貧しいコロニーに住んでいる。

貧困層は、富裕層の労働力として働いていた。ザ・フォールと呼ばれる巨大なエレベーターに乗り、毎日地球の中芯部を通り、反対側まで通勤するのだ。

コロニー住まいのダグ・クエイドは、労働しながら妻と暮らしていた。

ダグ・クエイドはある日、「記憶を売る」というリコール社の宣伝に興味を持つ。友人からは「やめとけ」と忠告されるが、ダグは記憶を買いにリコール社へと向かうのだった。

記憶サービスを受けようとすると、トラブルが発生。ダグはわけもわからず、謎の戦いに巻き込まれてゆくのだった。

【トータル・リコール】2012年版 映画レビュー(ネタバレあり)

【トータル・リコール】2012年版 映画レビュー(ネタバレあり)1

1990年【トータル・リコール】といえば、子供ながらに見たインパクトのある映像が衝撃的でした。

太った女性の顔割れシーン、お胸が3つの女性、鼻からチュッパチャップス…。

【トータル・リコール】2012年版 映画レビュー(ネタバレあり)2

2012年【トータル・リコール】でも、いくつかオマージュが登場。

太った女性のシーンはさらっと終わりましたが、お胸が3つの女性は「キター!」って感じで。

女性が「きっと手が3つ欲しくなるわ」と言ったのを、主人公はさらっと流してましたが。

そこは「僕には手が2本と、口もついてるんだ」くらいの返しはしてもいいんじゃないか男性諸君。

貧民街…特に夜の街はそうでしたが、街の雰囲気はあきらかに映画【ブレードランナー】してるなぁと。

【トータル・リコール】2012年版 映画レビュー(ネタバレあり)3

原作者が同じだから、ここは愛嬌でしょうか。

いびつにハイテク化した未来像、ということですね。

仕事でパワードスーツを作る時、「わざわざ人手でネジ打つんかいっ」とか、

車は空に浮かべるのに「他の車とは衝突できるんかいっ」とか、

ツッコミどころはいろいろあるものの。。

「いびつにハイテク化してるから」ということで、この街並みに無理矢理丸め込まれた感はあります。

で、見てくと、この映画はストーリーや立場が「反転する」お話だ、ということが見えてくるのですが。

ここで「ああ、あの冒頭にゆっくりと反転したシーンはこれを暗示していたのか」とわかる。そこらへんの刷り込みは上手いな、と思いました。

【トータル・リコール】2012年版 映画レビュー(ネタバレあり)4

しかし、度重なる反転、立場や人物の心情が…。

あっちいったりこっちいったり。ちょっとややこしすぎやしませんか…。。

「結局こうなるんだったら、さっき妨害しなくても良くね?」とか、ストーリーのロジックも気になりはじめ。

しまいには、あまり馴染みのないやつがラスボス的に出てくるんですが、はじめから死亡フラグ立ってる感が出まくり。

しかも、そのラスボスが味方側のボスと見た目が似すぎてて。

「この二人には何か関係が?」とか、全く余計な想像が浮かんでしまう。そこは全然別人にしといてよ。

「記憶を売る」という設定上、話が入り組んでしまうのは仕方がないわけですが。

そこをどうわかりやすい流れにするか、その見せ方や工夫が、この映画の製作上のキモだったわけですね。

それに、SF作品としてのキモ。「現実離れしたストーリーや設定を、いかに現実感あるように見せ、没入させられるか」という点で。

映画世界への没入感はちょっと薄かったかなぁと。映像は洗練されてるものの、リメイクする必要はあったのか?という感じで。

前作を超えている部分を挙げるなら、“鬼嫁映画”な部分くらいでしょうか。

【トータル・リコール】2012年版 VR映画として見る

映画作品としてはそこまでオススメしませんが、VR映画としてはどうでしょう。

記憶の操作なのでVRではないですが「記憶を売る・買う」という設定がVR的ですね。

今現在に仮想現実を見せるVRと違って、過去に現実にあったことにしてしまうという。。

この設定は面白いストーリーがいろいろ作れそうな気もしますが、この映画を見ると、なかなかに難しいチャレンジだということがわかります。

【トータル・リコール】でのVR

【トータル・リコール】2012年版 VR映画として見る

この映画ではVR装置はありません。が、AR装置はいろいろ出てきます。

記憶サービスの装置は、脳波測定器のようなのを付けて、謎の液体を注射。

操作はARシステムで行っていました。

その他には、首から上をARで変装できる首輪装置があったり。

手に携帯電話が埋め込まれていて、ガラスに手をかざすとAR情報が出てきたり。そこらへんのAR技術を見るのは楽しかったです。

VRもいわば、仮想現実を記憶として残してくわけですので。そこらへんの参考に見とくのはいいんじゃないでしょうか。

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