どうも。カルチャーマニアのSai(@saisei_to_hakai)です。
「ケモミミ少女とおしゃべりできる!」
人気ライトノベル【狼と香辛料】をVRアニメゲーム化した、日本発のVRコンテンツ。
【狼と香辛料VR】(2019年)をレビューします。
VRアニメゲーム【狼と香辛料VR】感想レビュー《攻略》
この記事でわかること
- 【狼と香辛料VR】あらすじ
- 【狼と香辛料VR】感想
- 【狼と香辛料VR】攻略
- 【狼と香辛料VR】ができる機器、価格
- 【狼と香辛料VR2】続編製作決定
【狼と香辛料VR】あらすじ
商人のロレンスと、ケモミミ狼少女のホロ。
行商の途中に悪天候に見舞われた。
ちょうどよく廃屋があったので、そこで一晩雨をしのぐことになるのだった。
【狼と香辛料VR】攻略 ふれあいモード
VRアニメ本編は20分くらいですが、簡単なゲーム要素のある『ふれあい』モードもあります。
攻略ってほどのものでもありませんが、廃屋の物に注目したり、ホロの頭をなでたり、じっと見たり。
いろいろやってみると、ホロがリアクションしてくれます。
あと、本編や『ふれあい』モードではコインが落ちています。
ジーっとコインを見て拾ったりもできます。探してみましょう。
【狼と香辛料VR】感想レビュー
Vtuberの一人演劇を観てるような感じでした。
お話がはじまってすぐ、観てる側は商人ロレンスと視点が重なります。
そこから狼少女ホロと「旅のああでもないこうでもない」をやり取りする感じになります。
狼少女がツンデレしたり、なぜかおいらん言葉を話したり。
二次元キャラに「萌えぇーーー♡」となる人は楽しめるのでしょう。
個人的にそういったキャラに性的魅力を感じないため、「萌え」とはなりませんでしたが…。
仮にもし、中谷美紀や井川遥などと一晩雨をしのぐことになったら…。
完全に世界観が変わって、日活映画みたいになってしまいますのでね…。
そこは単なる好みの問題ですので、ケモミミ狼美少女とふれ合いたい方は、楽しめることでしょう。
【狼と香辛料VR】良かった点
旅の夜をしのぐ感覚が味わえる。
僕は一年間ほど、日本全国を旅していた時期があるのですが。
毎晩、野宿をする場所を探すのはけっこー大変なんです。悪天候になろうもんなら最悪です。
そこへこのアニメのように、こんな良い感じの廃屋があったらどんなに素敵なマイホームに見えることか。
屋根と壁がある、という安心感は何モノにも変えられません。
そして…たき火ができるだって!?なんてサイコーな旅の宿なんだ。
たき火なんてしたら通報されるので、人家のない山奥にでも入らない限りできないのでね。
こんな、家の中で焚火できるなんて夢のようです。
近くの小川から川魚をとってきて、くし刺しで焼いたりなんかしたら、もはや天国です。
興奮して長くなってしまいましたが。
グラフィックも綺麗なので、一晩の旅感覚を味わえるのはステキでした。
キャンプ芸人・ヒロシさんやバイきんぐ西村さんも気に入るんじゃないでしょうか。
【狼と香辛料VR】イマイチだった点
ストーリーはとくに中身ないですね。
良いストーリーって、どこかに自分を投影できたり、同じ経験を味わってたり、「こいつは僕だ」みたいに重ねられる部分ってあるものですが。
そういったストーリー性に重きは置かれておらず。
「VRで狼少女とわきゃわきゃ」してる感覚を楽しむ、という点に焦点があるようです。
ただ、どうしても納得いかないのがラスト。
僕としては、商人ロレンスとして狼少女とやりとりしてたはずなのに…。
最後、ロレンス視点じゃなくなって、ロレンスは狼少女ホロと手をつなぐ。
で、扉から出て、また旅へと戻っていくわけだけど。
家を出る瞬間、狼少女ホロがこちらへ振り向いて、笑って手をふるんですよ。
「は?」
え、待って。これってどーゆーこと?
最後にイケメン商人と手をつなぎながら、こっち振りむいて手を振ったってことは。
見てる僕は、この廃屋に住む地縛霊かなんかで、狼少女はそれに気づきつつもイケメン商人とノロケ合ってたってこと?
これがどういうことか。別シチュエーションでわかりやすく説明しましょう。例えば。
とある学校。放課後の教室。マンガを読み切ってから帰ろうと、クラスに残っていた僕。
気付くと、同クラスの可愛いコも残っていて、二人きりになった…。
彼女はいきなり話しかけてくる。「○○君、そのマンガ好きなんだ?私も好きなんだー。面白いよね」
「え!?あ、うん。」
(なんだなんだ、ほとんど話したことないのに話しかけてきたぞ!も、もしかしてこれは、恋のはじまりというやつか?いけるのか?いけるのかおいっ!)
「あっLINEきた。それじゃ私、カレシと一緒に帰る約束してるから行くねー。じゃあねー」
これですよ。わかりますか。
ラストシーンで、狼少女がイケメンと手をつないで、こちらに向かって手をふる。
この時に男子が感じる、淡い感情。
「これはもしや、僕に気が…?」と期待を抱かせておいての、「そうだよな、そんなわけないよな」と自分の世界に戻る感じ。
ほとんどの男子は、十代にこの感覚を経験しているはずです。
僕がその、無残に散った童貞男子たちの気持ちを全部背負って代弁しましょう。
「たのむ!やめてくれっ!」
僕たちやっと、その生々しい青春のスリ傷に、かさぶさができてきたところなんだ。ここでそれをはがされちゃうと、その下にはまだジュクジュクの生傷が湿ってるんだ。
たのむ。生きさせてくれ。僕らにだって一筋の光を望む権利はあるはずだ。誰も触れてはならぬ。
お願いだ・僕らの傷に触れないでくれ。と、いうことなんですよ。
ラストで見てる側に手をふったのは、おそらく、製作側のちょっとしたサービス精神やイタズラ心かとは思いますが。
それはストーリーの論理を逸脱する演出になってしまっていた。
ゆえに、あのラストはいらなかった、と断言します。
どう考えても観る側は、商人ロレンスの視点に固定されてた方がいい。はじめから終わりまできっちりと。
狼少女と一緒にここに入ってきて、一緒に出ていく、という設定の方がいいでしょう。
あのラストの「バイバイ」によって…なんでしょうかこの、永遠にそこに残らなきゃいけない地縛霊の気持ち…。
地縛霊だって廃屋から飛び出して、リア充したい!
【狼と香辛料VR】ができる機器、価格
【狼と香辛料VR】は、以下の機器でプレイできます。
- Meta Quest、Oculus Rift(S)2,490円
- HTC Vive(Steam VR) 2,490円
- PSVR 2,689円
- Nintendo Switch 2,689円
主要なHMDではどれでもできます。
たまにセールで1,490円で売ってたりします。
【狼と香辛料VR2】も発売
続編の【狼と香辛料VR2】も発売されています。
ケモミミの新キャラクターも登場しているようです。プレイしてみたらレビューしますね。
日本で作られるVRコンテンツを応援したい気持ちはもちろんある。
なのでソンタク無しレビュー。
一晩の雨をしのぐ旅人のロマンと、青春男子のほろ苦さを感じるVRアニメでありました。
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